ホイールナットのあれこれ

記事を書くにあたり、初心者向けのブログ投稿は数あれど、初心者じゃないハイアマチュア向けな記事ってあまり無いですね・・・
という思考に苛まれながら、ホイールナットについて初心者向けのコラムを書いてみます。Kです。

初心者に向けることで、自分の勉強にもなるのです。一緒に勉強しましょう。
_人人人人人人人人人_
> イエェェェェイ!! <
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\\\ (งꐦ☉д☉)ง ////

さて、ホイールナットです。
皆さんはホイールナットをどうしていますか?純正のまま?ドレスアップ目的で交換?軽量化のため交換?
人により車の目的が違うため、”コレが正しい!”というのは難しいのですが、NISMOについてはやっぱりサーキットがメインステージだと思いますので、サーキット走行を主軸にホイールナットを思考していきます。

ホイールナットの諸元

まずは基本中の基本、ナットの諸元について、です。
工業製品のため、やっぱり規格というものが存在します。

ネジ径(M12)

サイズ表記にある”M12″の部分です。
ネジ径が12mmを表し、一般的な車両は大体M12が普通です。
一般的な”という理由として、海外車両やGT-R NISMOはM14サイズが採用されています。海外は規格が違うという理由でしょうが、GT-R NISMOは締結力向上のため規格が異なっているのでしょう。。

ネジ山ピッチ(P1.25)

P1.25の部分です。
ネジ山とネジ山の間が1.25mmということになります。
メーカーによりピッチが1.25と1.5のものがあります。
日産車では基本1.25ピッチとなりますが、OEM車(モコ、クリッパー等)はそのメーカーのピッチが採用されています。
※但し、GT-R NISMOはP1.5となります。


ちなみに、ネジ径とネジ山ピッチのメーカー別は以下です。

二面幅(17HEX)

いわゆる、ソケットサイズの大きさで、17HEXなら17mmのソケットに対応しているということです。
日産の純正ホイールナットのサイズは21HEXとなります。

以上が諸元のサイズを解説したものです。
コレはホイールナットを別途買う時には必ず通る内容なので、ご存知の方が大半だと思います。

ハブナットの形状

車両の大きさが変われば重量や形状も変わります。ホイールナットもその車に適した形状となっています。一般的に3種類ありますので再度おさえておきましょう。

貫通ナット

ホイールカバーがついている車両にはこの貫通ナットが使用されています。アルミホイールに使用すると、ハブボルトの頭がサビてしまいます。

袋ナット

一般的によくあるナットです。袋形状となっているため、ボルトのサビとは無縁です。

平面座ナット

トヨタ車や日産車ではスカイライン(V36/37)、フーガ等で採用されてあるナットです。袋ナットと比べてガタつきが少なく、保持力が高くなっています。

ホイールナットの座面形状

まだ諸元が続きます。
ホイールを固定するための座面(接触面)の形状がメーカーによって異なるのです。(権利争いでしょうか・・・)

テーパー座

接触面がテーパー状(円錐状)になっているものです。
一般的には大多数がこの形状で、社外製品はほぼこのテーパー状(60度)が採用されています。

球面座

ホンダ純正で採用されている形状で、座面が少し丸みを帯びている座面です。テーパー座には使用することが出来ません。

平面座

以下同文。

ホイールナットの材質

一般的にホイールナットに採用されてある素材は「スチール(鉄)」「ジュラルミン」「クロモリ鋼」が大半です。1つずつ材質を見ていきましょう。

スチール(鉄)

よくある純正でも採用されてあるものです。特徴として、
【メリット】
■安い! ■頑丈! ■精度高し!
【デメリット】
■重い! ■ダサい!
最後のダサいという部分でホイールナットを変える人が多いのではないでしょうか(;´Д`)

ジュラルミン

ジュラルミン=アルミ合金
飛行機の機体にも採用されているアルミの中では丈夫な素材です。特徴は、
【メリット】
■軽い! ■カッコいい!
【デメリット】
■脆い! ■熱膨張する!
95%はアルミなので、とにかく軽いです。しかし、アルミの特徴として強度がスチールに比べてかなり弱いため、ホイールナットとして使用するにはちょっと不安が残ります。

クロモリ鋼(クロムモリブデン鋼)

スチールにクロムとモリブデンという物質を混ぜ合わせたものです。同じ質量ならこのクロモリ鋼の方が強度があり、頑丈です!
【メリット】
■頑丈! ■軽量!(鉄と比べて) ■熱膨張少し!
【デメリット】
■少し高価! ■アルミより重い!
色々と特徴がありますが、とにかく頑丈でいて鉄より軽く、熱膨張も少ない、という良いことづくしです。このため、レース界隈ではこのクロモリ鋼を使用することが多く、我らがNISMOから発売されてあるレーシングナット等もこのクロモリ鋼が採用されています。

ホイールナットのまとめ

やっとまとめます・・・

サイズ選びをする際は、日産車であればM12 x P1.25を選びましょう!但し、GT-R NISMOについてはM14 x P1.5を選ばないといけません。
さらに、座面形状についてもスカイライン(V36/37)、フーガ等は平面座ナットとなっているため、ホイール変更やナット変更の際は注意が必要です。

材質について、サーキットを走行する上で選ぶポイントとしては、やっぱり安全性が重要になってきます。
ファッション性を求めるとジュラルミン製には敵いませんが、アルミは熱膨張が激しく、規定トルクで締めていても緩む可能性があります。
また、ホイールナットの特性上、大きさを極端に変更することが出来なく、鉄とほぼ同じ大きさとなってしまうため、強度が大幅に下がってしまい、破損に繋がる事があります。
さらにアルミは柔らかいため何回も取り付け、取り外しを行ったり、インパクトを使用するとネジ山が無くなってしまい、安全性が少し下がります。
なのでKとしては、ジュラルミン製を使用するなら街乗りのみ、さらに定期的な交換の実施をする必要があります。(ジュラルミンが悪いのではなく、使用方法をハッキリさせ、デメリットを認識すれば問題ありません)

さて、サーキット走行をするならクロモリ鋼を選びます。
鉄より頑丈で、軽く、熱膨張も少ないという特徴があるため、クロモリ一択ですね!
なぜNISMOからジュラルミン製のホイールナットが発売されていないのか、上記内容を踏まえると当然と言えば当然ですね。また、鉄よりも頑丈ということは小型にしても鉄と同じ強度を確保出来る、ということです。なので、いざ持ってみると分かるのですがNISMOのホイールナットはかなり小さい!このため更に軽量になっています。

あと貫通ナットか袋ナットかの議論があるのですが、Kとしてはどちらでも・・・
貫通ナットでもボルトの頭をタッチペンで塗装しておけばサビることはありません。見た目の問題もあると思うので、ここは好き好きで良いのではないでしょうか?
(そんなに軽量化に影響出ると思えない)

今まで書いていませんでしたが、材質にはあと「チタン」も存在します。
アルミ並に軽く、鉄並に強度のある最強のホイールナットです。そしてお値段も最強のため最強な方は是非使ってみて下さい(;´Д`)

ホイールナットはバネ下荷重にも影響する所ですが、大きくないので走行性能には大きな影響はありませんが、防犯性や安全性には大きく影響してきます。
安全性のチューニングとして、GT-RとZ(Z33/34)は、スポーツロングハブボルトとレーシングナットを使用することで締結力を向上し、安全性を確保することが出来ます。

ちなみに、このM14のボルト・ナットに変更した場合は規定トルクも変更となります。おおよそ140Nmで締め付けをお願いします。(ちなみにGT-R NISMOは155Nm)

ここまでのチューニングをすることはあまり多くはないと思いますが、ホイールナットを替えてみよう、と思われている方は是非とも素材まで気にして納得のカーライフをお過ごし下さい!